メタバース「Spatial」のカスタムアバターがUnityで制作できるようになっていることを知ったので、チャレンジするためにUnityを使えるようにするまでのセットアップのプロセスを、失敗談も含めて記録します。
これは成功体験ですが、必ずしもショートカットではなく、回り道をしているので冗長な記事となっています。
Mac mini(Late2012)では効率が悪い
3Dアバターの制作は主に手持ちのMac miniで行っていますが、10年前に買ったMac mini(Late2012)という古い機種で、macOS 10.15 Catalinaまでしか対応していない時代物です。
しかし、拡張できる最後の機種なので限界まで使ってやろうと、メモリーを16GB、外部USBストレージを500GB SSDにアップグレードしています。CPUは元々インテル Core i7(4コア/8スレッド)版を購入していたので、これでなんとか3DCG(DAZ Studio)で使えています。
しかし、Unityをインストールするのに、夜にインストールを開始して一晩寝ている間にも終わらず、結局20時間くらいかかったのは、通信速度が11Mbpsと遅かったからのようですが、それだけでもないようであり、このMac miniのシステムスペックではUnityはとても使えないと最初は思いました。
実際に使い始めると、思ったより実用的に使えると感じてはいますが、作業効率の点では多少ストレスを感じたので、クラウド仮想Windowsと併用して、メタバースSpatial.ioのカスタムアバターを人物3DCGアプリやUnityなどを使って総合的に行うようになりました。
ちなみに、住んでいるレオパレス21にはWi-Fiが備え付けですが、光回線で来てVDSLというメタル線で各部屋に分配されているので、物理的な速度が100Mbpsであり、ベストエフォート方式なのでネットの混雑時には10Mbpsくらいまで速度が低下します。
さらに、日常的に使っているChromebookでFAST.comで通信速度を測定すると90Mbpsほど出ていても、同じWi-Fiに繋がっているMac miniでは10Mbpsということもあり、おそらくはハードウェアとOSの掛け合わせで通信速度が出ていないのでは?と推測しています。
★ 2023年6月現在の情報:レオパレス21(LEONET)での通信速度が現在は改善していて、ChromebookではBuffaloのWi-Fiルーターへの直接接続で180Mbps、その他はLifestick経由で90Mbpsが出るようになりました。BuffaloのWi-Fiルーターをアクセスポイント・モードにしてLifestickに接続した結果です。以下のYouTube動画を参考にしました。
【やらなきゃ損!】3500円でレオパレスのWi-Fi「LEONET」を快適にできるって知ってました?? >>> YouTubeサイトへ
仮想Windows(Paperspace)で成功
★ 2023年6月の最新情報:クラウド仮想Windows|Paperspaceの始め方 を以下の記事で紹介しています。これ以後に順次、英語Windowsの日本語化やマシンスペックのアップグレード方法、UnityやDAZ Studio/FaceGenなどを使ったメタバース Spatial.ioのカスタムアバター制作方法などについて紹介していく予定です。
クラウド仮想Windows|Paperspaceの始め方 >>>
今はMac miniで3DCGを行っていますが、昨年の7月まで3DCGで使っていた、Chromebookのブラウザーから接続して使える仮想WindowsのPaperspace Advanced(6 vCPU/16GBメモリー/100GB SSDストレージ/2GB NVIDIA vGPU)の使用を再開して、Unityのインストールを試してみると、あっという間にできてしまいました。

ちなみに、ダウンロードが1分、インストールが5分くらいだったので、自宅のMac miniとこれほどまで違いがあるのは驚きです。
ちなみに、このPaperspace Advanced上のChromeブラウザーでFAST.comで通信速度を測定すると、1.7Gbpsでした。サーバーが動いている場所がカリフォルニアなので、マウスのレスポンスが悪く、マウス操作には慣れが必要ですが・・・

Paperspaceは時間レンタルなので、1時間あたりの課金額は、このスペックの場合は約0.2ドル(27円/hr)なのであまり気にする必要はありませんが、必要に応じてスペックアップ(CPUコア数やメモリー容量、ストレージ容量、GPUパワーなど)が簡単にすぐに行えるので、最初はデフォールトのスペックで始めると良いと思います。
まとめ
メタバース「Spatial」のカスタムアバターをUnityで制作する環境として、仮想WindowsのPaperspace Advancedに決めて、Unityのセットアップを行いました。
今後はこの環境でのカスタムアバターの制作を前提として、試行錯誤的な実験や体験を記事にしていきたいと思います。
できあがった実験的なカスタムアバターは、当面は無料でダウンロード提供する予定ですが、やってみないとわからないことが多いので、場合によっては、Unityが使える人へのみの提供になるかもしれません。
参考リンク
2023年版|Unity Editor 2021.3.21f1を簡単インストールする方法とは? >>>
Spatial Creator Toolkit Powered by Unity >>> Spatial サイトへ
Paperspace Core (仮想Windows / Linux) >>> Paperspace サイトへ
Paperspaceのデザイン変更?初心者向け仮想Windowsがさらに使いやすくなる?! >>> LEOPALIST VR サイトへ